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Mtキナバル ダウンヒルは世界初だったのか?後編

Xu-2C.JPG
いよいよ頂上へ向かう時間がやってくる。

真っ暗の中 ヘッドランプの灯りを頼りに出発する。
この日は 自分でザスカーを担ぐことに決めていた。

各国から集まった登山者たちの多くも 同じ時間帯での出発となる。
山小屋の前から さっそく階段が始まり 
ルート上 最も険しい部分の登りになる。
階段 段差のきついガレ場 ロープにすがって登る岩場など
他の登山者とも励ましあいながら登って行くと
約1kmで 傾斜の落ちた頂上の岩盤帯に出る。
やっとMTBを押して歩けるようになった。

ちっとも楽にならない。
経験的に 僕の身体は4000mを越えれば楽になる。
すなわち キナバル山では 頂上に着くまで 高山病から
解放されないと言うことだ。


やがて 遠くの空に深紅のラインが現れ 
夜が明け始める頃 頂上に着いた。

薄明るくなると 寒さに耐えながら 日の出を待っている各国の人々が
格好の暇つぶしにと寄ってくる。
適当に相づちをうちながら 何人かに写真を撮られ
なんだか 余分なプレッシャも掛かる。

さて 山頂一帯は大きな亀の甲羅のように
花崗岩で覆われ 土は無い。
いくつかの 尖がったピークがあり 
そのうちの1つ ロウズピークが山頂である。
三角に尖った山頂部は ブロック状の岩が重なり
標高差で50mくらいの小ピーク。 
そこを降りると 広大で緩やかな岩盤部分が約2kmくらい続く。
岩盤帯の終わりには急斜面も待ている。



頂上でザスカーにまたがり 数m進むと さっそく担ぎ降ろし。
登山にも両手が必要な部分だ・・・残念。
こんなことを繰り返して 頂上ピークを抜ける。
幾分 傾斜が緩むと 岩盤も大きくなり
一度に走れる距離も 段々と長くなる。

折角ここまでやって来たんだから 
MTBのトラブルと怪我は避けたい。
見栄をはったり 格好つけたりする必要は無いと 自分に言いきかせ
下手なドロップオフは封印し 前輪から降りられるギャップだけを選んで走る。

なにしろ 全てが岩盤だから 登山コースに捉われる必要もない。
前半傾斜が緩く ペダリングも必要になる。
ギアは軽いし 空気は薄い。
それなのに ギャラリーたちは はやしたてる。
彼等の目線がある限り ザスカーの走りを止める訳にはいかない。
だだっ広い岩盤帯だけに 随分長く走り続けた気がする。

傾斜がきつくなり やっとギャラリーから姿が隠せるころ 身体も限界だった。
酸欠で苦しくて 立っていられない。
地面に這いつくばってゼーゼーと息を吸った。

後半は段々と傾斜が増す。
眼下には雲が浮き 遠く緑のジャングル地帯が広がる。
花崗岩はタイヤが吸い付くように グリップする。
土の斜面なら ロックしたままタイヤが滑り落ちそうな斜面に
ザスカーが ピタリと止まるのである。
登山コースを外し 急斜面に飛び込む。
このときの快感は忘れられない。
ギャラリーから「KAMI KAZE!」と声が掛かる。 
欧米人は日本人の神風スピリットが余程好きらしい。

やがて 岩盤帯が終わりを告げる。
日差しも暖かくなり のんびりと岩盤の上に寝そべった。


完結編に続く


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ガハクさんこんにちは。
数日出掛けておりました。
そんな風に読んでいだだけて うれしいです。
奥武蔵だって 素敵な山やコースがあると思います。
奥武蔵に比べたら 僕の地元は超ローカルですよ。
たまには ワクワクするような遠征もしたいものだと
書きながら自分でも思いました。
[ 2007/04/16 19:10 ] [ 編集 ]
素晴らしいです!
標高4000メートルの花崗岩の岩盤帯、眼の下に広がる雲とジャングル、そんな風景のなかのバイク、自分が乗っているように緊張しながら読みました。
奥武蔵の山んなかとは大違いです。
[ 2007/04/14 13:39 ] [ 編集 ]
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